・開創由来
埼玉県・秩父地方の武甲山、三峰山とともに秩父三山のひとつに数えられている両神山に鎮座するお社です。秩父三山には、日本武尊の登山伝説、役行者小角伝説、卯月(4月)8日の山入りなどの共通点があります。当社も伝説によれば、景行天皇の皇子・日本武尊が東征した折、筑波山より八日の間、当山を望まれ当地に着き、神犬の導きによって登山され、当社を建立し伊弉諾命、伊弉冉命の二神を祀ったことが開創とされています。社殿は山頂の剣が峰に奥社、そこから南方の尾根に本社、麓の日向大谷に里宮が鎮座しています。
・山岳信仰
両神山は古くから山岳信仰の霊場であったと考えられていますが、特に江戸時代には関東の霊山といわれ、山岳修験の格好の行場として、行者の往来も多かったといわれ、歴史資料も残っています。表登山道の登り口(日向大谷)の里宮は近世には当山派修験寺院・観蔵院として、一方、本山派修験の流れをくむ浦島の金剛院(御嶽神社)とが、それぞれ両神山を修験道場として隆盛をきわめていたといわれます。そこで、日向大谷から山頂に至る登山道には、多くの信者が祈りを込めて奉納した石神、石仏、石碑等の歴史遺産が数百個点在しています。

4月18日 山開き(例大祭)
本来この例大祭は、山伏や信者たちに信仰登山が解放される初日(卯月8日)を「山開き」といい信徒は祭礼をして祝っていました。現在では毎年4月18日に開山式が、山の安全や登山者の無事通行などを祈願して挙行され、多くの関係者で賑わっています。